もはやこれまで

隠遁を願うアラフィフ会社員。中学校の卒業文集で将来の夢は”何もしないひと”と書いた。あれから35年、夢も画力も変わっていない。

管見妄語シリーズ 藤原正彦著 (新潮文庫) 

数学者、藤原正彦氏の本は昔から好きで出版されているものはほぼ読ませてもらった。文章の書き方、言葉の選択が他の文筆家にはない新鮮さを感じ、最初は数学者特有のものなのかと思った。 管見妄語は週刊新潮に連載している短編コラムを集めたものである。文…

入門者のPython 立山秀利 (BlueBacks)

約400ページの本書をようやく終了した。これまでに何度も図書館で借り、今回も借りた後1回延長までした。たぶん最初に借りてからは2年以上は経過している。 確かに内容を追ってコードを打ち込んでいけばプログラムは動く。けれどもこれを入門者用と言われて…

五十肩が痛い

いつものようにアトピー 薬を貰いに漢方内科へ行ってきた。いつもの薬に加えて五十肩の漢方ももらってきた。桂枝葛根湯である。最近、痛みで夜中によく目が覚めるために昼間めっちゃ眠い。 整形外科へ行っても原因不明でシップとロキソニンを渡されるだけな…

ワイヤレスイヤホンを買った

ワイヤレスイヤホンを購入。その出来の良さに今さら驚いている。PCで動画をみる際には家にあった有線イヤホンを用いてたが線が鬱陶しいため、勧められて購入した。 貧乏性でまだ使えるからついつい古いものを使ってしまうのだ。OA機器は今や使い捨てなので、…

電子図書館で日本史マンガを読む

会社近くの図書館で電子図書館が開通。未だ冊数は少ないが自宅PCやスマホで貸し借りができ、すぐその場で読むことができる。歴史漫画のラインナップが充実していたので登録した。 何冊か借りて読んだ感想。絵のレベルは今風で向上しており綺麗ではあるのだが…

徒然第十一段  神無月のころ

『10月ころに栗栖野を越えて山里に入ったところ、苔の細道を踏み分けた先にボロの庵がある。木の葉に埋もれる樋(とい)から滴る雫音しかしない。棚に菊や紅葉が置いてあるので誰か住んでいるのだろう。 こんなとこでも生活できるのかと感心していたら、庭の…

休日にJR島本駅付近を散歩して思ったこと

自分で自分のことについてべらべら話す輩が多い。他人が紹介しているとか、他人から喋ってくれと要請があってとか、ブログに書いとくから興味があれば、というならともかく、こっちが聞いてもいないのに、自分で自分のことばっかり話すタイプの人種である。…

神と語って夢ならず 松本侑子著 (光文社)

久しぶりに本を1冊きちんと読み通した。最近、集中力がなく本が長時間読めなかった。 本書は文庫本では隠岐騒動というタイトルに改題になっている。明治維新前後の隠岐島において農民と松江藩との対立を描いたものである。なんと代官を島から追放し世界初の…

徒然第十段  家居いえゐのつきづきしく

『よい人がのどかに住む家は趣があり大変よいが、大工が立派に建てた家は見苦しい。どうせ燃えたら住めない。家をみるとその住人の程度がよくわかるものだ。トンビが屋根に糞をするので左大臣が縄を張っているのを見て、西行がこいつ心ちっちゃと思った。一…

一揆を起こしたい

財務省より報告! 2021年国民負担率(税金、社会保険)が48%で過去最高、なんと半分を税金として献上。(昭和45年は24.3%、平成元年は38.4%だったそう) これを受けて巷では江戸時代の農民の年貢である五公五民(収穫したコメの半分をもれなくご献上)と同じ…

将来の志望学部の遍歴

ワシは小さい頃からやりたいものがなかった。しいて言えば会社員にはなりたくないということだけははっきりしていた。なので大学を受験するときは大変困った。何学部へ行けばいいかわからなかったからだ。 高校生の頃、進研ゼミの通信添削をやっていた。その…

徒然第九段 女は髪のめでたからんこそ

『髪の綺麗な女子は人を魅了し、異性の心も魅了する。女子への思いは老人も若きも阿保もかしこも断ち難い。なので女子の髪で作った綱は象をもつなぎ留め、女子が履いた下駄で作った笛の音色には鹿が寄ってくる。この魅惑には自身を戒めなければならない』と…

ブログタイトル

もはやこれまで、と命名する時、当然ほかの案も幾つかあった。そのメモ書きが出てきたので考察してみよう。 無念のアラフィフ アラフィフの呟き アラフィフ定時ダッシュ もはやこれまでお命頂戴 アラフィフの乱 なんかどれもおんなじやないか。なかなか成長…

おつりってなに

100円で35円のお菓子と45円のお菓子を買うとおつりはいくらでしょう、という算数の授業で低学年の児童から驚くべき質問がでたという。 『先生、おつりってなに?』 デジタルネイティブの若い児童はお金自体あまり使わない。支払いはpayや電子マネーで支払う…

徒然第八段 世の人の心惑はす事

『最も人を迷わすものは異性であり、心を愚かにする。久米の仙人は女子を見て神通力(飛行の術らしい、ホンマかね)を失ってしまった、まあ仕方ない』という内容。 ワシと同世代の男はおばさんに、女はおっさんみたくなり、互いの差がどんどん小さく、あるい…

徒然第七段 あだし野の露消ゆる時なく

『この世の生物を観ると人間だけが長く生きている。カゲロウやセミはすぐに死ぬ。長生きすると恥をかくことも多い。なので40歳手前で死ぬのが見苦しくない。40過ぎると子供を愛し行く末を見たいと思って長寿を望む。とてもあさましい』という話。 このように…

医者という職業

最近youtubeで美容形成外科の高須先生(高須クリニックの父ちゃんは有名)と麻生先生の動画を見ている。いずれも視聴者質問や悩みに答えるという単純なものであるが、とても面白い。と同時になかなか良く出来た素晴らしい医師だと感心する場面も多い。TOKYO …

トマトジュースを飲む日々

人間ドックの血液検査で悪玉コレステロール値が171となったために、トマトジュースを飲むことにした。トマトジュースはコレステロール低下に良いらしい。そこで楽天ポイントを使ってドドンとトマトジュースを大量に仕入れてしまった。 トマトは体に良いイメ…

徒然第六段 わが身のやんごとなからんにも

『身分の高い人でも子供は持たない方が良い。前の中書王・九条大政大臣・花園左大臣はみな子孫が絶えることを願った。藤原良房も子孫が変なことをしでかしたら大変ではないかといったとか。聖徳太子も生前墓を築いた際に同じようなことを言ってたようだ』と…

徒然第五段 不幸に憂に沈める人

『憂いに沈んだ人は出家せずに、家に引き籠るのが理想である。中納言源顕基は流刑地で罪びとでなく普通に月を眺めたいといったのはその通りだ』という話。 なにもかも嫌になったら宗教に走らずニートになれ!ということだ。さすが先生、わかっていらっしゃる…

図書館司書の求人があった

市が発行している地元情報誌で図書館司書の応募があった。勤務先は学校の図書館、市立図書館となっていた。いろんな意味で図書館司書というものに多少の羨望があったのでこの仕事ええわー、転職したいわーと思ったものの採用契約1年間、時給951円と記載があ…

徒然第四段 後の世のこと

なんと1行だけ。 『来世のことを忘れず、仏の道に近いのは素晴らしいことである』という内容。 なんというか来世のことを想うのはおそらく生物では人間だけである。ほかの生き物は日常そんなことは考えない。来世どころか明日のことも考えない。今のことし…

徒然第三段 万にいみじくとも

『いろんなことに優れていても恋愛を好まない男はつまらん愚物である。しかし、がむしゃらにのめりこみ、女子から敬遠されるのはよくない。』 先生の恋愛観であるが、週刊誌の安っぽい記事のようでもある。英雄、色を好むという。色を好まない人物は、それ即…

徒然第二段 いにしへのひじりの御代

『古来の聖な政治を忘れ、一般人が困窮しているのを無視して、俺はえらいから豪華絢爛にするわーと言ってる輩はむかつく。高貴な人の身の回り品も質素なものでよい』という話。 質素倹約を強調している。社会主義国でないので配給制で全員平等に同じ服を着て…

徒然第一段 この世に生まれては

ワシが私淑し目標とする徒然草の兼好先生に敬意を表して、その内容に関して勝手に思うところを書いてみよう。全部で243記事あるけど大丈夫やろうか。 『人間、このようになりたいという欲望やプランがある。そのプランは学問や芸術などの世界で人から一目置…

脱資本主義の雰囲気

脱資本主義の議論が最近起こっている。日本だけでなく国全体が貧しくなるとこのような話が浮上するのは世界共通かもしれない。 筆頭は現政権の『新しい資本主義』とベーシックインカム議論、斎藤幸平氏の『新人世の資本論』だろう。新人世は社会主義礼賛でな…

硬貨預金の有料化

ゆうちょの硬貨入金に手数料が発生することになった。金額の大小ではなく枚数による手数料らしい。例えば1円玉を100枚預けると、手数料550円が発生することになる。これによって子供の貯金箱が消滅するだろうという悲観的意見もあるがこれも時代である。そも…

日曜の外出、高槻散歩

次週から在宅勤務となった。外出の機会も減るので思い切って外へ出た。外気が非常に寒い。目的は高槻のハイキングコースマップと真庭市場の味噌をゲットするためである。その途中で本屋にも寄ろう。書店が減少する中、高槻は大型書店が3つもひしめいているの…

前歯残念

正月に前歯裏が欠け、修理してもらったが予想どおり、またいきなり欠けてしまった。前歯は力がかかるところなので注意しないと取れるかもしれませんとは言われていたが、ここまでとは。まあプラスチックの補強材だからな。耐久性10日間。 舌に傷がつかないよ…

共通テストをやってみた

数ⅠAがめっちゃムズイという事で世間が騒いでる。平均点が38点とかなんとか。みんな平等にムズイならそれでもいいやんと言う気もする。確かに本試験の主旨とは反してはいる。 妻が持って帰った新聞の切り抜きをやってみた。ぱっと見て分量が凄く多い。これ60…