もはやこれまで

隠遁を願うアラフィフ会社員。中学校の卒業文集で将来の夢は”何もしないひと”と書いた。あれから35年、夢も画力も変わっていない。

徒然第九段 女は髪のめでたからんこそ

 

『髪の綺麗な女子は人を魅了し、異性の心も魅了する。女子への思いは老人も若きも阿保もかしこも断ち難い。なので女子の髪で作った綱は象をもつなぎ留め、女子が履いた下駄で作った笛の音色には鹿が寄ってくる。この魅惑には自身を戒めなければならない』という話。

 

 先生はこの誘惑、欲というもの全般を断ち切るために俗世を捨て、庵にて隠遁したのである。欲は上手く使えば自身の起爆剤や活力になるし、使い方を誤ればその身を滅ぼすものであり、それらは誰もが各人の中に生まれながら所有している。言ってみれば核爆弾を体内に抱えているのと同じであるのだ。ワシは持たず、つくらず、持ち込ませずをモットーに過ごしているよー。