中国人学生、日本留学を目指す
中国の大学入試・ガオカオは日本などおよびでない位に熾烈を極める。そもそも人口が多いこと、大学定員が少なすぎることや科挙の歴史があるなど理由はあるのだろうが、万人に与えられた人生を変える一度のチャンスということも大きい様子。
報道を見る限り常軌を逸している。熾烈過ぎて見ていて言葉を失う。冗談抜きで命を懸けて受験勉強しているという感じがする。針の穴のような難関をくぐり抜けた極少数は超エリートであるが、これまでのように順風満帆ではなく近年はそうもいかないらしい。
最近の中国は自国内の雇用を確保できずに超氷河期の就職難である。(大学新卒者数が1291万人とのこと、日本は40万くらいかな)就職もあまりの激戦のために端から自国での就職は諦めて、近場の日本へ留学し、日本の新卒として日本企業での就職を狙う人たちが激増している。そのための日本にある中国学生のための予備校が活況であるという記事があった。
彼らは日本で生活し日本語に磨きをかけながら日本の最難関大への入学や編入試験を受ける。そもそも日本へ留学に来るこれらの層は恐ろしく優秀に加え、語学習得能力も抜群である。たった数年の学習で日本語もその辺の日本人より堪能なレベルになってたりする。日本のぬるい大学生など実力において全く勝負にならない。
けれど、そんな優秀であるにも関わらず、卒業後の日本での就職は苦戦しているという。大きな理由は米中関係、日中関係である。採用日本企業はカントリーリスクとして中国展開ではなく、その他の国へのシフトや国内回帰するために撤退も視野に入れているからである。
単純に優秀さだけで採用するとなると多分、日本の会社から日本人はいなくなり、中国、インド、韓国の社員ばかりになってしまう。実際にアメリカの有名大学では、まともに試験成績だけで合否を決めると日本人を除くアジア人ばかりになってしまうため、偏りを無くす調整を行っているらしい。
人生は思う通りに行かない。能力はもちろんであるが、生まれた国、性別、美醜、出自家柄、家の財力やコネクション、、、、。能力だけではどうにもならない不条理なことがこの世の中には依然として満ちている。能力すらないワシは泣くしかない。ぴえん。