もはやこれまで

隠遁を願うアラフィフ会社員。中学校の卒業文集で将来の夢は”何もしないひと”と書いた。あれから35年、夢も画力も変わっていない。

処理水の海洋希釈で周辺国反発


 原発処理水は多核種除去設備(ALPS)でろ過し、放射性物質を国の基準値以下まで取り除き、敷地内のタンクに保管。貯蔵率は98%でこれ以上敷地内保管ができない。国際原子力機関IAEA)からは安全のお墨付きを得たものの、海洋放出に関して近隣国内外からは反発あり。

 

 中国は、海洋は日本のごみ箱でなく、下水道でもないとコメント。国内では福島の漁業関連が風評被害を恐れて反発。実際に購入お得意さんである中国は日本でとれた魚介類の輸入規制をかけている。

 

日本政府:安全上問題(人体や環境に与える影響)ない。

周辺国:問題ないなら日本国内で使ったらええやん。水道水とか農業用水とか工業用水とかー。

日本政府:第一原発の敷地外に持ち出した上で処分する場合には、現行制度上、輸送中及び持ち出した先でも所要の管理が求められ、自治体とも相当な調整と時間を要する。従って海洋放出が妥当。

周辺国:ムムムッ

 

 しかも、ここにきて農水大臣が処理水を汚染水と間違えて失言。とっさに出た誰にでもある誤りではあるのだが、ここ一番で間違えてはいけない大事なところ。近隣国に格好のつけ入る隙とネタを与えることになってしまった。またまた揉めそうだな。

 

 すべてを放出完了するまでに今後30-40年かかる予定としている。原発事故から12年、まだまだ事故処理は世代を超えて継続する。