もはやこれまで

隠遁を願うアラフィフ会社員。中学校の卒業文集で将来の夢は”何もしないひと”と書いた。あれから35年、夢も画力も変わっていない。

防災の日


 9/1は防災の日。ちょうど関東大震災100年目にあたる。(ちなみに”記念日などが~にあたる”という英語表現はfall onを使う。最初知ったときはへえーと思った)

 

 関東大震災では地震そのものではなくその直後に発生した火災によって亡くなる人が多かった。家屋が木造だからである。日本は地震が多く、国土の3/4が森林で調達が簡易なせいだろうか、古来より木の文化である。木造建築では材料自体がしなるために幾分かは揺れエネルギーを吸収するし、材料運搬や加工も簡便である。というわけで火事は地震と同程度に怖い。仮にヨーロッパのように石文化であれば火事災害は緩和されたが、その分揺れによる建物瓦解などで同じような被害が出るのだろう。

 

 その意味で燃えにくい木材や難燃材の材料開発が重要になってくる。日本の難燃化技術は世界でも最も進んでいるとも言われている。おそらくは地震国として昔からの経験が基盤となっているのだろう。

 

 難点をひとつ挙げればこれらの開発費用が全部販売コストに乗っかってくるため(これだけではない耐震対策なんかも)に日本の家は凄く高額になってしまう。仕方がない、この地に住む人の宿命である。