もはやこれまで

隠遁を願うアラフィフ会社員。中学校の卒業文集で将来の夢は”何もしないひと”と書いた。あれから35年、夢も画力も変わっていない。

日本のすがた2020 矢野恒太記念会

 

 日本国勢図会のジュニア版である資料集、日本のすがたという冊子を久々に見た。小学生の頃に社会科でこの本を持っていて良く眺めた記憶がある。日本の経済、産業、社会に関するデータが記載されているため地理好きにはなかなか面白い。

 

 国内で最も長い川、大きな湖、果物がとれる県や魚養殖を行っている県、漁獲量が多い港などのランキングをパラパラ見ていて習った当時と大きく変わった点に気づいた。

 

 一番ビックリしたもの、それは工業地帯の出荷額順位である。ワシの子供の頃は京浜工業地帯>阪神工業地帯中京工業地帯北九州工業地帯の順でこれらを四大工業地帯といい、太平洋ベルトというのだーと覚えた。しかし現在は中京工業地帯阪神工業地帯>京浜工業地帯となっており、北九州工業地帯に至っては規模が小さく”その他”の分類になっているではないか。つまり三大工業地帯ね。えー、そうだったのか。中京が頑張っている感はあったがまだ京浜が一番だと思っていたぞー。阪神にも抜かれたのか。そういえばコンビナート夜景クルーズでは四日市や瀬戸内海が有名だ。

 

 次にビックリしたもの、果物ナシの多く取れる県の順位である。てっきり鳥取県かと思っていたが、なんと鳥取は5位まで低下している。梨汁ぶしゃーのふなっしーで有名な千葉、茨城がトップになっている。2001年までは鳥取首位だったらしいが、代名詞である20世紀ナシよりも幸水豊水のほうが好まれるため生産農家が減ったのが原因らしい。

 

 その次にビックリしたもの、地下資源輸入の割合である。おおむね理解はしていたが、天然ガス原油、石炭、鉄鉱石、銅、鉛、ボーキサイトの輸入割合がほぼ100%に近い。改めて見ると凄い国に住んでいるな。工業立国などと偉そうに言っているが海外の助けを受けないと何もできない国なのだ。

 

 時代の移り変わりは早いわーと思うアラフィフであった。

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ふなっしー