熊本の半導体
シリコンアイランド九州の熊本に台湾の半導体企業TSMC が進出しバブル状態になっている。その一方で懸念されるのが水問題。半導体は洗浄用途で大量の水が必要になる。熊本の水は多くが地下水(水道水の地下水利用は日本一?)であるために汲み上げすぎないよう、再利用などの循環が必要になる。半導体に与える水を優先するあまり人や農作物に与える水が無くなる、制限がかかるのは本末転倒である。もちろんそうならない対策を行ってはいるが。しかし再利用のシステムは必要になってくるだろう。
ネットを見てると、熊本は米を捨てて公害経済(こんな用語があるかどうかは知らんけど)を選択するのか?という文言があり、成程と思った。米収穫上位県の熊本は米よりも産業のコメである半導体に注力し、環境負荷はあるもののより利益出る方を選ぶのか!という意味だろう。
半導体産業は水資源だけでなく電力も多く必要、有機物汚染なども発生する。一次産業(農林水産)は国家の基本とはその通りであるが、悲しいかな3K労働でかつ儲からない。これといった地場産業が無く斜陽化が進む地方県がこのような話に飛びつくのは非常によくわかる、一方でなんとかならんのかなー、なんともならんわねーとも思う。複雑な心境である。