もはやこれまで

隠遁を願うアラフィフ会社員。中学校の卒業文集で将来の夢は”何もしないひと”と書いた。あれから35年、夢も画力も変わっていない。

メガネを新調した

 

 最近左右の視力差が出てきた。何となく全体的に近眼が進んだようにも思ったのでメガネを購入することにした。妻もメガネもレンズコートがはがれ、そろそろ購入時期となっていたので一緒に新調する運びとなった。

 

 京都四条のメガネチェーン店へ意を決して赴いた。この店は他店よりお洒落で高級志向なメガネを提供しているとのこと。立地もデパートの正面にある。土曜の朝に伺ったところ客より店員の方が多い感じであった。店員がすごく若い。これまでに経験したことがない若さである。いやな予感しかしない。

 

 お洒落すぎて入店すぐに帰りたくなってきたが、すかさずお姉さん店員がスリスリと背後から寄ってきて、どのようなものをお探しですかあーん?と聞いてきた。店員はきちんと仕事をしているだけなのだがワシはこういう対応がすごく苦手である。帰りたい欲求マックスになってきた。妻は自分のメガネフレームをいろいろと物色している。

 

 15分ほど店内にいてから早々に退出した。お洒落すぎて息苦しい。ここで購入するのは耐えられないから自宅近くのチェーン店へ行こうということになった。そこは地域のスーパーの中に存在し、隣には100円ショップと下着売り場がある。カオスであるが、たいへん落ち着く。店員もおっちゃんとおばちゃんである。

 

 結局ここで購入することになった。視力は下がっていたがあげることはできなかった。なぜなら視力を上げると手元がぼやけて見えないからである。老眼というやつだ。それを考慮すると今のメガネ度数がほぼベストという結果になってしまった。ということは単に前と同じものを交換しに来ただけになってしまう。視力の左右バランスをとるために弱い方を1段階強めることで落ち着いた。

 

 もう少し近視が進むとメガネの使い分けか、遠近メガネになるらしい。接客してくれたおばちゃん店員も遠近メガネをかけてますーと言っていた。

 

 手元も見えない、遠くも見えない、もっと遠くの未来も見えない。50歳、つらい。