もはやこれまで

隠遁を願うアラフィフ会社員。中学校の卒業文集で将来の夢は”何もしないひと”と書いた。あれから35年、夢も画力も変わっていない。

坂下フォーティーエイト、センターで踊りたい

 AKB48の話ではない。年齢の話だ。先日誕生日が来て48才になってしまった。どこから見ても完全なオッサンである。心は少年なのに。

 

 最近、肉体と精神の劣化が激しい。老眼が進み至近距離で小さい字が見えない。近視も少し進んだので眼鏡なしには何も見えない。たまに軽くジョギングするだけで腕が筋肉痛になる。頭髪がスカスカになってきた。肩こりが酷い。右腕を挙げると鈍い痛みがある。腕を背中側に回し、右手を下から左手を上から持ってきて背中で手を組むのが困難になってきた。コレステロール値が高い。人の名前が出てこない。暗記力が落ちている。新しいことをするのが億劫である。会社では研究開発業務を外されて業務に喜びや意欲を感じない。洗濯したシャツやパンツから生乾きの匂いがする。物欲がない。これといって欲しいものが本当にない。定年までどのようにこの面白くない退屈な業務に耐えようかばかりを考えている。”定年後”というタイトルの本を図書館で借りて読み始めた。心は少年なのに。

 

 誕生日のお祝いに下着のT シャツ4枚を新調し、チーズケーキ(2個250円。安っ!)と発泡酒を購入した。夕食に麻婆豆腐をリクエストした。

 

 世間の48はこんなものなのだろうか。まさに人間五十年、下天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり、である。心は少年なのに。(←しつこい)

 

 ダートマス大学の研究調査によれば人生の幸福度が最も低い年齢は48歳ということだ。若年と高齢が高く、中年が低いというスマイルカーブとなる。そうか今は底辺にいるのか。どうりで面白くないことが多いはずだ。グラフを見ると82歳で最高値へと上昇する。そしてそのままの勢いで更に上昇し天へと召されるのであろう。悪くない人生だ。そう思うと少し勇気が湧いてきた。下り坂は終わった、これからは怖いものなしの幸福度上り坂である。

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センターで踊る