もはやこれまで

隠遁を願うアラフィフ会社員。中学校の卒業文集で将来の夢は”何もしないひと”と書いた。あれから35年、夢も画力も変わっていない。

英語は今後必要か

 語学翻訳ツールの進歩が目覚ましい。最近会社で英語論文を読むために翻訳ソフトを物色していたのだがその精度の高さに驚いた。例えばフリーで使用できるGoogle翻訳なんかでもそこそこのレベルで訳されるし、科学技術用語にも対応した有料ツールのロゼッタT400などはファイルを放り込めば丸ごと翻訳してくれる。超便利だ。

 

 一方で通訳機能はどうであろう。最近パワポトランスレータ機能がある事を知った。英語で話す音声をマイクで拾うや否や日本語字幕を表示してくれる。しかもまあまあ精度が良い。

 

 むかしドラえもんの道具に翻訳コンニャクというものがあった。コンニャクを食うとバイリンガルになるというもの。そんな感じに近づきつつある。そうなれば膨大な時間をかけて語学を学ぶ意味って何?という事になる。

 

 日本人は英語圏の人に比べて英語学習に費やす時間と労力の分、他のことをやる機会損失が起こる。それが解消されるのは良いことだ。

 

 習得したスキルや技術は時代と共に不要になるケースがままある。昔習ったソロバンなどは余り必要としないし、書道なんかも綺麗に字が書ければそれはそれで嬉しいがそもそもペンで字を書く事が極端に減った。漢字もパソコンが自動修正してくれるので書けなくても読めればそれでよい。税申告などもPCソフトがアテンドするので簡単なケースなら税理士も不要だろう。人工知能の加速度的進化がこれらに拍車をかけている。

 

 でもワシはこの年になってもしぶとく英語を勉強している。理由は老化防止だ。その昔、成績が悪くて悩んだり、受験で人生選別の道具に使われたこの憎き英語が今や老化防止の道楽ツールになってしまうとは。何が起こるかわからないものである。

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ドラえもん