もはやこれまで

隠遁を願うアラフィフ会社員。中学校の卒業文集で将来の夢は”何もしないひと”と書いた。あれから35年、夢も画力も変わっていない。

「2020」後の新しい日本の話をしよう 河合雅司(講談社)

 コロナが始まった後に出た本で、未来の年表シリーズの一部なのだろうか。

未来予想をする本も多い中、この著者のシリーズはなかなか人気があるようだ。

 

 タイトル通り2020年以降2059年までの今後40年で起こるであろう近未来について予想している内容である。予想といっても100%確実に起こる人口減少、少子高齢化に伴って発生するであろう諸問題を列挙しているのでまずもって大きく外れる可能性は低い。予想というよりもほぼ必然という内容である。なので言われんでも知ってるし、ということも多い。

 

 読後の気づきとしては予想内容のほぼすべてが暗い内容である。人口減少、少子高齢化を核として予想した内容なので当たり前であるが明るい内容がない。著者としては不安を煽るというよりも、事実を述べた警告のつもりなのかもしれない。のんきに構えてないで置かれている現状や課題を認識せよと。

 

 大局的には国家レベルでないと対策のしようがないが、個人レベルでどうすればよいのか。一言で言えばAIを利用して正しい方向で努力し、若者の邪魔をするなということ。複数の専門を持て、副業をせよ、AIスキルを学べ、リモートワークを使え、人に頼らず自分でやれなど。なかなか大変な時代になってきた。

 

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人生80年働け!