もはやこれまで

隠遁を願うアラフィフ会社員。中学校の卒業文集で将来の夢は”何もしないひと”と書いた。あれから35年、夢も画力も変わっていない。

いつまで頑張るのか

 YouTubeでマスクド先生が問題提起していた。マスクド先生は同世代でブラック職場を転々とした後に個人で学習塾を運営されている。過ごしてきた時代背景が一致しているために話に共感するところが多い。

 

 こんな話題があった。我々は一体いつまで頑張ればいいのですかと。ワシの普段言いたいことをそのまま代弁しているので興味深く聴いた。


 団塊ジュニア氷河期世代である我々は、小さい頃は親の見栄と言いなりでお受験競争を頑張る、終わればいい高校へ行けと高校受験競争を頑張る、終われば将来は大学で決まるとか言われて大学受験競争を頑張る、その後いいところへ就職せよと就活競争を頑張る、その後会社に入れば同世代間で出世競争を頑張る(24時間戦えますか?という栄養ドリンクのCMが懐かしい)、出世に興味ない人も過労死ラインまでサービス残業しながらセブンイレブンで頑張る(7時に家を出て帰宅は11時という意味ね!)。そして、老後までに2000万貯蓄しろ、年金財源は既に不足していると政府に言われて頑張る。

 

 息つく暇もなくずーと競争。余りにも酷くないか。ここまでしないと生きることを許されないのか。この世はまともなのか?という感じの主張である。

 

 全く同意。単純にゆっくりと穏やかな身の丈に合った生活を送りたいだけなのに。そりゃーメンタル不調者が続出するし(ほんと多いよねー)、こんな世の中大変と少子化も急激に進むわけである。


 そして2040問題が待っている。団塊ジュニアが65歳に突入する年である。爆発的に人数が多いがそれを支える肝心の若者人口がいない。年金や医療費など社会保障費の増大など、おそらくこの層の存在が財政を逼迫させ一気に国が傾くと言われている。

 地球上にゆっくりと生きることができる国はないのだろうか。世界幸福度ランキング2023レポートがでたので中身を眺めてみよう。興味ある人はこちら。

worldhappiness.report


 幸福度ランキング1位フィンランド、2位デンマーク、3位アイスランド

 

 フィンランドは6年連続の首位。上位は北欧国が占め、アメリカはじめメジャーな大国は20位以内に入っている。日本は2022年の54位から7ランクアップの47位。その前後にはカザフスタンセルビアキプロスクロアチア、ブラジル、エルサルバドルが位置する。これより下の層になると、政治的かつ経済的に不安定というか少しムムムな感じの国々が目立つ。

 

 刮目せよ!これが世界から客観的に見た日本の現実である。GNP世界3位とかなんとか言っている国の姿である。無論、何をもって幸福を数値化するか、その指標をどう選定するのか、ということは論をまたない。ちなみに本レポートでは次指標で計算している。


  国民一人当たりのGDP社会支援(困った時に助けてくれるものや人)、健康寿命人生選択の自由(法的にはあることになってるが現実問題ないに等しいという場合もあるかも。。。)、寛容さ(過去1カ月にいくら寄付したか。我がさえ良ければでなく、他人特に弱者への思いやり助け合いということか。)汚職や腐敗の認知(国やビジネスの汚職・腐敗、クリーン度合い)


 日本は一人当たりGDPは2番手集団、健康寿命はトップクラスとまずまずだけど、結果この順位ということは他の項目がどんだけ低いねんということ。まず上位国と比較すると支援や他者への寛容さが低い。宗教と民族構成の差が大きいかなと思うが概して今の日本は生き難いと思う。


 ところで先日、昨年一緒に業務をしていた会社の同僚から退職挨拶メールが届いた。一緒とは言ってもオンライン会議での業務、東京で勤務されている未だ三十過ぎの女性である。

 

 都合により退職します。(えー、そうなんや。ビックリね。)今後拠点をフィンランドに移して活動したいと思います。(えー?えー?、マジかー!)確か保育園に送り迎えしている小さなお子さんもいたと言ってたはず。現地で何をされるのかは知らないが凄い変化ではある。一方で日本で育つよりフィンランドで育てる方が育児制度は行き届いて安心だし、まともな人間になるだろうな、とは思う。この閉塞感を打破するにはもはや強訴しかない。時代に虐げられたもの達よ、団結せよ(ワシはノンポリ