もはやこれまで

隠遁を願うアラフィフ会社員。中学校の卒業文集で将来の夢は”何もしないひと”と書いた。あれから35年、夢も画力も変わっていない。

データを多角的に考察する

 先日世界史ゆげ先生の深夜の家庭教師YouTubeを見ていて思うところがあった。話題は社会主義共産主義の講義内容で、日本の一人当たりのGNI(国民総所得)は500万円、仮に4人家族としてもし均等配分だと一世帯2000万円の配分となる。ところが一方で世帯年収の中央値は415万円、この圧倒的な乖離が意味している事は何か?一部の人間(一般的には資本家)への富の集中である。そして資本主義はこの乖離を許容する。程度が大きいか小さいかは別にして。

 

 世界各国のGNI値の凡その上下関係は把握している。先進国は高く、発展途上国は低めだ。学校では地理や公民の経済分野でも習うはずだ。国家ベースだと日本は中国、アメリカに次ぐ世界3位であるが一人当たりに換算すると順位は下がり、北欧の国がずば抜けて高い値となる。北欧の人口が少ない分そのような順列になるという程度の考察で終わっていた。

 

 GNIと世帯収入の関連性、なるほどこのような見方も出来るのかと感心した。点の知識が繋がって線になった感じだ。やはり物事は有能な教え手から学ぶべきである。同じ題材でも教える人間によって深みが全然違う。久しぶりにそんなことを感じた。

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繋がった