以前紹介した『僕は君たちに武器を配りたい』の本文にサラリーマンに対する警告があった。倒産した山一証券の事例を紹介し、当の社員はその直前まで会社が倒産するとは思っていなかったという茹でカエル状態を指摘している。
例えが秀逸だったのは、会社員は会社という安全に運航しているジャンボジェットに乗っている乗客のようなものという事例。倒産は飛行機の異常に気付かないまま、墜落直前に事態を知らされて、どうすることもできず皆で仲良く墜落するというもの。この時、搭乗しているものがジャンボ機でなく自身が操縦する小型セスナ機であれば墜落の前に予兆を感じ、回避行動をとれるはず。これこそがリスク管理でありマネジメントであると。うまいこと言うと感心した。
今回のコロナ禍で私たちは肌身に感じている。働き方というものが今後ガラッと変わろうとしていることを。そしてサラリーマンという職業は昔と違ってとてもハイリスクであることを。以前から話題には挙がっていたがサラリーマンも副業をもって収入口を複数確保しなければならないということを。
今年こそ真剣に考える良い機会になりそうだ。遅ればせながらイケハヤ大学にでも入学するか。