もはやこれまで

隠遁を願うアラフィフ会社員。中学校の卒業文集で将来の夢は”何もしないひと”と書いた。あれから35年、夢も画力も変わっていない。

破壊的イノベーション

 

 ずいぶん昔、カメラフィルムで有名なアメリKodak社との合弁会社に一時期海外出張していたことがある。2003年の頃である。

 

 世界でフィルムと言えばKodakブランドで最盛期には従業員6万人抱える超巨大企業であったが、彗星のように出現したデジタルカメラという巨人に駆逐されてあっという間に倒産した。あまりにもデジカメは圧倒的。勝負にならなかった。

 

 しかし天下をとったデジカメも短命で、彗星のように出現したスマートフォンという大巨人に駆逐されてあっという間に市場退出を余儀なくされた。あまりにもスマホは圧倒的。勝負にならなかった。

 

 現在会社の平均継続寿命は23年というデータがでていた。(人の寿命は延びているのに、、、。これだと20歳から65歳までの45年の労働期間、最低2社には勤務しないと駄目になる計算。雇用を守る以前にそんなに長く会社がもたないから)

 時々起こるであろう破壊的イノベーションの動向には常に注視すべきである。現代は時代そのものが破壊的イノベーションのようなもので以前の常識が今の非常識になっている。現代のゲームチェンジの根幹は我々人類が経験した3番目の情報IT革命である(農業革命→産業革命→情報IT革命→?)。

 

 革命とは、持たざる人間にとっては希望であるが、積上げたものや既得権益を持つ人間にとっては絶望になるのかもしれない。当然利害をめぐる双方による大衝突が発生する。好む好まざるに関わらず革命の真っただ中に居合わせている。