もはやこれまで

隠遁を願うアラフィフ会社員。中学校の卒業文集で将来の夢は”何もしないひと”と書いた。あれから35年、夢も画力も変わっていない。

四字熟語を思考する

 ネットを見ているとこんな熟語を見つけた。

 

天稟凡庸(てんぴんぼんよう)、、、生まれつき平凡でとりえのないこと

 

 ワシにピッタリと思いながら調べてみると一般的な四字熟語というより『天稟』と『凡庸』を連結させた言葉のよう。なんというか、焼肉+定食=焼肉定食 と成り立ち原理は同じだ。これは四字熟語辞典には多分載っていないかも。


 憂さ晴らしに最近のワシの日常で面白くないことを四字熟語で綴ってみた。手を合わせながら続けてボソボソ読むと、なんかお経みたいでどこかしら尊い。(気のせい)


 平日残業

 毎日通勤

 満員電車

 電車遅延

 休日雨天

 歯科通院

 肩凝日常

 生際後退

 頭髪白髪

 両目掻痒(そうよう=かゆいこと)

 老眼進行

 眼球乾燥

 記憶低下

 意欲低減

 脂肪増量

 外出億劫

 階段息切

 物価上昇

 室内亀虫

 悪霊退散

 地震爆睡

ぽくぽくチーン!(木魚です。念のため)

これで仏様の救済が得られるかしら。

カメムシ大発生


 全国で大量発生、注意喚起がでているらしい。コメの養分を吸うために近くに田んぼがある場合はお目にかかることもあるだろう。

 

 ワシはカメムシが二番目に嫌い(一番目はもちろんGである。別名黒いダイヤと呼ぶ人もいる)。もっとも恐れるのは外に干した洗濯物に付着し、そのまま知らずに室内へ取り込んでしまう極めてアンラッキーなケースである。室内は地獄絵図となるために、洗濯物を取り込む際にはパンパンと叩いてから入れるよう妻に厳重注意されている。妻もカメムシがワシと同程度に苦手である。

 

 この間ヒアリハットが発生した。取り入れた洗濯物に緑色の虫が!もしかして!よかったカナブンであった。お前は愛い奴じゃ~。

 

 嫌いランキングではG>カメムシ>>>>蚊>カナブン=蝉、となるために事なきを得た。

 

 ワンポイントアドバイス:不幸にしてカメムシの匂いが手についた場合、オリーブオイルで洗うと良いらしいぞ!

月へ行きたいのに地上を歩く人たち


 間違った方向へ頑張り無駄な努力をする人の例として、なかなか示唆に富む話を思い出す。昔どっかで(ラジオかな?)脳科学者の方が話していた内容だ。

 

 地球から月までの距離は38万kmある。もし月へ行くことが目標であれば、やるべきことはロケットに乗り込む手筈を付けることである。乗り込むためには宇宙飛行士に応募し選抜される必要があるかもしれない。であるならば宇宙飛行士になるにはどうすればよいのか。例えばNASAJAXAに選抜要件を確認すべきである。要件が明確になればそれを満たすために頑張る。はたまた自力でロケットを設計開発するというのも一案かもしれない。こういう行為を努力というし、論理的な思考回路であると信じたい。

 

 ところが、月へ行きたいのに何を思ったか地上を38万kmひたすらに歩き始める人がいるという。38万kmは地球約10周分の距離に相当するが、その距離の踏破を目指して達成感を味わいたい人がいる。

 

 地上をいくら歩いたところで永久に月到着はあり得ない。そもそも向かう方向が最初からズレている。ところが、歩く道中で頑張って克服した困難やその土地での人とのふれ合い、優しさなど代えがたい貴重な非日常を体験できた、確かに月到着こそできなかったがチャレンジして良かったという美談でなぜか終わる。有意義であったし無駄ではなかったと独り悦に入る。そしてまた無責任な周囲がよかったねー、きっと後の人生の糧となるわーなどと囃し立てたりする。

 

 いやいや、おかしくないか?目標達成というミッションは?全く100%無駄な努力であり意味がわからん。ミッションをすり替えてより妥協した頓珍漢な似ても似つかぬ目標に向けて勝手に邁進しているだけではないのか。こういうのを自己満足という。

 

 でも他人のことを笑えない。普段我々は気を許すと知らず知らずのうちにこれと似たようなことをやってしまうのかもしれない。無駄な努力を回避するため、常にベクトル合わせ、何のためにやっているのか、到達地点の確認が必要だ。

 

 正しい方向にめがけて正しい努力をしないと駄目だよー、という当たり前のお話。

中国人学生、日本留学を目指す


 中国の大学入試・ガオカオは日本などおよびでない位に熾烈を極める。そもそも人口が多いこと、大学定員が少なすぎることや科挙の歴史があるなど理由はあるのだろうが、万人に与えられた人生を変える一度のチャンスということも大きい様子。

 

 報道を見る限り常軌を逸している。熾烈過ぎて見ていて言葉を失う。冗談抜きで命を懸けて受験勉強しているという感じがする。針の穴のような難関をくぐり抜けた極少数は超エリートであるが、これまでのように順風満帆ではなく近年はそうもいかないらしい。

 

 最近の中国は自国内の雇用を確保できずに超氷河期の就職難である。(大学新卒者数が1291万人とのこと、日本は40万くらいかな)就職もあまりの激戦のために端から自国での就職は諦めて、近場の日本へ留学し、日本の新卒として日本企業での就職を狙う人たちが激増している。そのための日本にある中国学生のための予備校が活況であるという記事があった。

 

 彼らは日本で生活し日本語に磨きをかけながら日本の最難関大への入学や編入試験を受ける。そもそも日本へ留学に来るこれらの層は恐ろしく優秀に加え、語学習得能力も抜群である。たった数年の学習で日本語もその辺の日本人より堪能なレベルになってたりする。日本のぬるい大学生など実力において全く勝負にならない。

 

 けれど、そんな優秀であるにも関わらず、卒業後の日本での就職は苦戦しているという。大きな理由は米中関係、日中関係である。採用日本企業はカントリーリスクとして中国展開ではなく、その他の国へのシフトや国内回帰するために撤退も視野に入れているからである。

 

 単純に優秀さだけで採用するとなると多分、日本の会社から日本人はいなくなり、中国、インド、韓国の社員ばかりになってしまう。実際にアメリカの有名大学では、まともに試験成績だけで合否を決めると日本人を除くアジア人ばかりになってしまうため、偏りを無くす調整を行っているらしい。

 

 人生は思う通りに行かない。能力はもちろんであるが、生まれた国、性別、美醜、出自家柄、家の財力やコネクション、、、、。能力だけではどうにもならない不条理なことがこの世の中には依然として満ちている。能力すらないワシは泣くしかない。ぴえん。

処理水の海洋希釈で周辺国反発


 原発処理水は多核種除去設備(ALPS)でろ過し、放射性物質を国の基準値以下まで取り除き、敷地内のタンクに保管。貯蔵率は98%でこれ以上敷地内保管ができない。国際原子力機関IAEA)からは安全のお墨付きを得たものの、海洋放出に関して近隣国内外からは反発あり。

 

 中国は、海洋は日本のごみ箱でなく、下水道でもないとコメント。国内では福島の漁業関連が風評被害を恐れて反発。実際に購入お得意さんである中国は日本でとれた魚介類の輸入規制をかけている。

 

日本政府:安全上問題(人体や環境に与える影響)ない。

周辺国:問題ないなら日本国内で使ったらええやん。水道水とか農業用水とか工業用水とかー。

日本政府:第一原発の敷地外に持ち出した上で処分する場合には、現行制度上、輸送中及び持ち出した先でも所要の管理が求められ、自治体とも相当な調整と時間を要する。従って海洋放出が妥当。

周辺国:ムムムッ

 

 しかも、ここにきて農水大臣が処理水を汚染水と間違えて失言。とっさに出た誰にでもある誤りではあるのだが、ここ一番で間違えてはいけない大事なところ。近隣国に格好のつけ入る隙とネタを与えることになってしまった。またまた揉めそうだな。

 

 すべてを放出完了するまでに今後30-40年かかる予定としている。原発事故から12年、まだまだ事故処理は世代を超えて継続する。

防災の日


 9/1は防災の日。ちょうど関東大震災100年目にあたる。(ちなみに”記念日などが~にあたる”という英語表現はfall onを使う。最初知ったときはへえーと思った)

 

 関東大震災では地震そのものではなくその直後に発生した火災によって亡くなる人が多かった。家屋が木造だからである。日本は地震が多く、国土の3/4が森林で調達が簡易なせいだろうか、古来より木の文化である。木造建築では材料自体がしなるために幾分かは揺れエネルギーを吸収するし、材料運搬や加工も簡便である。というわけで火事は地震と同程度に怖い。仮にヨーロッパのように石文化であれば火事災害は緩和されたが、その分揺れによる建物瓦解などで同じような被害が出るのだろう。

 

 その意味で燃えにくい木材や難燃材の材料開発が重要になってくる。日本の難燃化技術は世界でも最も進んでいるとも言われている。おそらくは地震国として昔からの経験が基盤となっているのだろう。

 

 難点をひとつ挙げればこれらの開発費用が全部販売コストに乗っかってくるため(これだけではない耐震対策なんかも)に日本の家は凄く高額になってしまう。仕方がない、この地に住む人の宿命である。

そごう西部労組がストライキ


 最近では珍しい。実際大手デパートでは60年ぶりとのこと。ワシが子供のころはJR(旧国鉄)や私鉄バスなどが時々ストライキしていたのを思い出す。バスが止まり、小学校まで歩いて通学した。バス通学していた小学校1年の時である。

 

 ストライキは従業員側にとっての必殺技であり、これをされると雇用側は大変困る。多くは必殺技をチラつかせ、焦った雇用側との話し合いに持ち込み譲歩しながら落ち着くみたいな感じなのだろう。ストライキ産業革命で工場労働が増えた頃に始まった運動かと思っていたら、なんと最古のストライキはエジプト王朝時代に王様の墓を作る労働者が起こしたということだ(Wikipediaストライキ』より)。

 

 面白いデータがある。厚労省労働争議統計資料である。要はストの件数を毎年カウントしている。こんなものまでデータを取っているのかと驚くばかりである。これによれば1974年をピークに激減している。

www.mhlw.go.jp

 激減原因はお互いの情報開示や歩み寄り、双方の身分格差(経営層も元々雇われ会社員で従業員側)の解消との分析もある。ところで公務員はストライキを禁じているが、もし解禁になったら最も起こりそうな職場になるのではないかとワシは睨んでいる。