もはやこれまで

隠遁を願うアラフィフ会社員。中学校の卒業文集で将来の夢は”何もしないひと”と書いた。あれから35年、夢も画力も変わっていない。

宮崎からウナギがきた

 ふるさと納税で宮崎県から冷凍蒲焼きが返礼品で届いた。スーパーで陳列されているウナギは高額であるために購入する気にはなれない。なので食するのは一年振りである。非常に美味しく頂いた。

 

 いつの間にこんなに高額になったのかと思い価格推移を調べてみた。出典は総務省が出しているウナギ蒲焼き年次統計である。データを取り出したのが1970年かららしいが、消費者物価指数を勘案して現在価格ベースで揃えると意外なことに底値は2000年前後で昔もそれなりに高額である事がわかった。さらに昔の江戸時代においても庶民が食べているイメージがあったのだが高級品であったらしい。ウナギの漁獲量は輸入や養殖で一時期増加したが近年激減している。養殖しようにも稚魚数も激減しておりおそらくこのままいけば貴重珍味になる勢いである。

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 そこで期待できるのが完全養殖である。ウナギの完全養殖は昨年、近畿大学が人工孵化に成功し話題となった。マグロの次はウナギというわけである。なかなかこの大学は良い仕事をする。この分野は昔から近大が強く、日本の養殖学を牽引する泰斗である。ニホンウナギの人工孵化と50日間の飼育に成功し、4年後には飲食店での提供を目指しているそうだ。素晴らしい。大して役に立たない研究を行う大学が多い中(実学よりも基礎研究に重きを置くから仕方ないけど)、これほど人の役に立つ研究はないだろう。研究とはかくあるべきである。期待してるで、近畿大学

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このイラストでwriggle覚えた