地球温暖化の影響の犯人にCO2を挙げる風潮になって久しい。企業でもCO2削減の取り組みや再生可能エネルギーを使用することでCO2排出ゼロ達成などのアピールを行っているし、それがうける時代だ。環境を考えねばビジネスが出来ない時代となってきた。でもこれって本当なのかと思ったりする。
地球誕生以来の歴史を見ると氷河期があったり、温暖期があったりと人間が生産活動でCO2を出す前から気温は上下に振れているではないか。人間の活動期と気温上昇時期が偶然一致しているだけなのでは?とずっと思っていた。
有識者でもCO2温暖化説を取る方が大勢ではあるものの根強い懐疑説を取る人もいる。この対立はなかなか興味深く注目している。学者同士が相手の論を書籍やメディア、論文などでこき下ろしている。"温暖化説のウソ"、"温暖化説のウソに疑問を呈す"、"温暖化説のウソに疑問"こそに疑問を呈したい、、、など小学生の喧嘩みたくなっている。ワシの立場をはっきりさせておくとCO2が犯人かどうかよく分からない。なぜなら結構内容が単純なようで複雑なのだ。
CO2温暖化説、懐疑説の双方の書籍や記事を読むが正直よくわからん、どちらの言い分も正しいような気もする。これでも大学は工学部化学科でメーカーでは研究開発に20年以上携わり、現在はCO2削減を目指した技術開発業務に関与している。その関係もあって世間一般の普通の人よりは多少はこれらに関する情報は目にしていると思っていたがそうではなく、理解力が足りてないということらしい。
ネットで様々な情報がある中、面白い資料を見つけた。長岡技術科学大学の情報工学系の先生が作られた資料である。講義用の資料だろうか。地球温暖化論と懐疑論の比較を行いまとめを行っている。それによれば結論はよぅわからん、確実な答えは私にはわからない、と締めくくっている。非常に正直な先生だ、好感が持てる。
面白い資料
地球温暖化論と懐疑論ver15a.pptx (nagaokaut.ac.jp)
一つ言えることはCO2削減が世界を巻き込みビジネス化しており、かつそこに世界の政治が強く関与しているということだ。日本は2050年にCO2排出ゼロを目指している、オイル&ガス企業がCO2を地下に埋めようとしている、2030年代にガソリン自動車の販売を禁止しようとしている、、、ビジネスになれば高額な金が動く。
結局のところ、新たな市場を開拓することが真の目的であると仮定すれば、CO2が犯人かどうかはどうでもいいのかもしれない。正しい正しくないに関係なく世の流れが一度動き出したら簡単には止まらない、なんかかつての戦争開始の予兆に似ている。ワシだって人類の未来を救う使命をもってCO2削減に取り組んでいるわけではない。単に生活するために企業に属しており、企業はCO2削減技術が商売になるからやっているだけのこと。温暖化はこの際どうでもよいのだ。そういう意味においては一番の悪人はCO2ではなく、案外人間そのものではないか、と思ったりする今日この頃。身も蓋もないが。