もはやこれまで

隠遁を願うアラフィフ会社員。中学校の卒業文集で将来の夢は”何もしないひと”と書いた。あれから35年、夢も画力も変わっていない。

45歳定年説

 

 サントリー社長の45歳定年制発言が議論を呼んでいる。人の能力には発揮できるピーク時期があるので45歳で定年は特に違和感は感じない。社長の主張も一理ある。ワシはメーカーの会社員であるが、開発職の現場プレイヤーとして体力があってバリバリ動けるのは実体験から考えても20台後半から40過ぎまでであると思う。そのため40歳を過ぎると企画とか管理になる場合が多いのであるが、これは正直向き不向きがあるし、全員で管理をやっても仕方がない。管理者は少数でよいのだ(今のワシの所属部署みたい。平均年齢はたぶん55歳くらいだぞ。なんせワシが2番目に若い)。

 

 研究開発者としてよく動ける人でも管理職として有能かどうかはまた別問題である。スポーツの名選手がみんな名コーチ、名監督になるかどうかを考えるとわかる。また日本は管理職や経営陣はなんとなく年配という固まったイメージがあるが別に若くても適任であれば管理職をどんどんやればよい。

 

 問題は45歳で定年後の受け皿だろう。就職募集に第一次定年の新卒者として45歳以上のおっさん募集枠を設けるとか、ほんとに定年する場合は、生活に必要な最低限のベーシックインカムで余生を過ごすとか、なんらかの制度との同時並行が必要だ。

 

 もし日本企業が法律で一斉に45歳定年を実施(45歳以上総入れ替え)すれば、またワシは新調した紺色リクルートスーツにストライプネクタイの出で立ちで、履歴書を携えて会社訪問やOBOG訪問をするのだろうか(OB訪問ってそもそもお前がすでにOBやろー)。行き場を無くした哀愁漂う新調紺色スーツの群れ達が日中ビジネス街の公園で寄り合っているのが当たり前の光景になるかもしれん。想像したくない近未来だ。

 

 

今城塚古墳へ行ってきた

 

 GW以来、久々に電車に乗って外出した。外壁工事が続くため、家にいても息が詰まりそうなので比較的近場の古墳へ散歩を兼ねて赴いた。高槻市が誇る、いましろ大王の杜である。最寄りのJR駅から何気に結構歩かされた。

 

 今城塚古墳は淀川流域では最大級の前方後円墳である。継体天皇の墓とされている。福井県出身らしい。これくらいの大きさまでであれば周囲を歩くと形状が前方後円墳であることは認識できる。環濠のまわりには土器が並べてあり埴輪が乱立しているゾーンもあった。広い公園であるが散歩している人がいるくらいで特に歴史マニアはいないようであった。

 

 すぐ横に隣接している無料の市立今城塚古代歴史館にも立ち寄った。非常に立派な建物であるがワシらを含め3組しか客がおらず、閑散としていた。受付が2名座っており、こちらが入り口でーすと案内された。一見すごく楽そうな仕事のように思え、ワシもやってみたいと思った。中に展示されているのは主に発掘時に見つかった土器(歴史で習った土師器や須恵器、高坏なんか)やら埴輪やらがずらりと陳列されていた。どころどころに手をかざすとスピーカーから流れる音声解説があったが、なぜか関西弁で海外の観光客にこの施設をアピールする気ないやろーと思った。

 

 熱心な古墳ファンでない限り、一度見れば十分という感じであったが、久しぶりに長距離を歩けたのはよかった。10700歩で8km。

 

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埴輪ゾーン


 

 

 

 

 

 

アパートの外壁工事始まる

 9月からアパートの外壁塗装工事が始まった。初めての経験であるが、建物が傷まないように15年に1度くらいの頻度で足場を組み外壁塗装をすべて行うらしい。

 

 何が困るかといえば工事が終わる1ケ月の間、ベランダに洗濯物が干せず、窓は養生するために開けれない。ペンキの有機溶剤臭が部屋の中にぷんぷんするし、外では職人がベランダを行き来する。当然目があえばお互い気まずいのでカーテンは閉めている。昼間不在であればよいのだがこの緊急事態宣言の中、こちらは在宅勤務なのである。

 

 雨どい部品などを取り外すドリル音が響き、部屋温度が次第に上昇していく中、ペンキ臭が充満する。タイミングの悪さと運の悪さを感じながら、仕事やる気無さマックスになるのだ。まだワシの居るアパートは小さいから1ケ月工事で済むものの大きなマンションだと工事が半年くらいかかるらしい。お願い!早く終わってくれー。

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工事中

 

 

ワクチン1回目予約

 少し前に住んでいる市から予約案内が届いた。予約はLINEもしくは電話予約であるが、混雑を考えてできるだけLINE予約でお願いしますとのこと。まあそうだろうな。我々世代だとLINEって何?とかいう人も皆無であるので、LINE予約も問題ないだろう。

 

 10月中旬で予約はしたのであるが、昨今の副作用やワクチン品質不良のニュースを見るたびに接種する気が失せる。副作用は一時的発熱くらいなら我慢できるが、脱毛や蕁麻疹や2週間経っても微熱続きで体調が戻らないなんかは勘弁してほしいところ。

 

 接種の緊急性を強調するのはその通りであるが、ある意味人体実験に近い形になってしまっているようにも思う。平時の通常の治験手続きを踏んでいないのだから。運悪く不幸にもこれで人生が変わってしまったり、最悪命を落としてしまったりする場合もある。大げさに言えば人類は試練の時である。世界史を見ても試練を乗り越えるためにはいつの時代においてもこのような犠牲は避けがたいのであるが、こんなことで人柱になるのはかなわんなー。

もしかしてレム睡眠行動障害?

 

 先日睡眠中に何かと戦う夢を見た。夢の中で手を振り払ったときに、現実でも同じ動作をしていたらしく横の壁に手の甲をぶつけて目が覚めた。朝になって手の甲に青あざが出来ていた。

 

 睡眠中めったに夢は見ないが、ごくたまに見る。大抵は何かと戦っている夢が多い(相手はなんやねん)。大分前に見た前回の時は夢の中で相手にキックをしたときに勢い余って身体が回転しそのまま目が覚めた。妻もワシが横で暴れているので目が覚めた。寝言はなかったらしいがこれら以外にもたまにあったとのこと。全然知らなかった。

 

 ネットで調べるとレム睡眠行動障害の症状と酷似していた。睡眠中に夢体験と同じ行動をとってしまう病気で、普通に喋ってる様なはっきりした大きな寝言を言ったり、夢の中と同じ行動をしてしまう症状がある。目覚めればすぐに普通に戻り、夢と気づくらしい。50歳以降の比較的高齢の男性に多く、原因は明らかでない場合が多いが日常のストレスが多いと起こるケースが多い。ごくまれに中枢神経や脳の疾患の場合もあるらしい。

 

 あまりにひどいと治療の必要がでてくるが、薬としては禁酒、夕方以降のカフェイン禁止、睡眠薬の使用くらいしかない。要は眠りが浅いのでレム睡眠状態となり、夢を見るために睡眠薬でぐっすり寝ればよいということらしい。ワシはアトピー柴胡加竜骨牡蛎湯を半年以上飲んでいる。この漢方はイライラで体が痒く、アトピーがひどくなるのを抑えるために精神安定やリラックス作用のある漢方なのである。でも夢を見るということは睡眠が浅いということだ。今後漢方医に相談してみよう。

 

 ここ数年、コロナで外出禁止や在宅勤務、業務内容の変化などで確かにストレスは多かったかもしれない。ストレスは万病のもとである。人が見る夢と書いて、はかない(儚い)と読む。ワシを悩ますストレスや暗いニュースが儚いものであってほしい。

 

 

 

楽しみながら徹底抗戦

 7月から毎月の給与に対して定期昇給があった。ワシら万年会社員にとってははっきり言ってこれくらいしか希望に胸躍る話題がない。年齢も年齢なので昇給幅は若い人よりは大きくないのが現状である。6000円/月のアップであった。いやー、助かるわーホンマにーと思ったのも束の間、6月から住民税が上がっとるやないかい。しかも定期昇給のおかげで所得税も上がっとるやないかい。合計6000円税金上がっとるやないかい。ということは差し引き何も変わっとらんやないかい、ワシらの喜びはぬか喜びかい、という事実に気づいたワシの衝撃と脱力ぶりをどう言語で伝えればよいであろう。

 

 こうなっては徹底的な生活費コストカットで抗戦しなければならない。とはいうものの一人暮らしの時からそんなに無駄遣いはしていないと思っていた。生来よりそんなに物欲や見栄がない部類の人種に入るのかもしれない。一人暮らしの5年前から今日までコストカットしたものを思いつく限り列挙してみた。

 

・車所有→辞めた

・新聞購読→辞めた

・携帯電話→格安スマホにチェンジ

・書籍雑誌購入→すべて図書館で借りている

・食料購入→ふるさと納税の返礼品をフル活用(コメ、味噌、乾麺、魚干物、梅干し、ツナ缶、、)

・お風呂の湯舟→独身時は毎日半身浴してたが、週1回くらい

・チャリンコ購入→市の中古リサイクルフェア抽選会で当選するのを待つ

・TV→TV捨ててNHKも辞めた

・昼ごはん→社員食堂利用から水筒と妻の握り飯持参

・自己研鑽費→無料YouTubeとポイントで買った古本

・お酒→ほぼ辞めた

・散髪→辞めた、妻がバリカン

・不要物→売れるものはメルカリで処分

 

 知らず知らずであるがなかなか徹底してきている。しかしながら実際そんなに苦ではない。これが苦になると窮屈でやってられないのだろう。でも日本国民がみんなこんなことをやり始めるとますます国の経済は上手く回らずに衰退していく。個々人にとって良かれと推奨される節約行動も本当に全員がやると大きな不具合が生じる。これを合成の誤謬という。今後も楽しみながらの徹底抗戦が続きそうだ。

家で散髪した

 

 期限切れ間近の溜まった楽天ポイントを使うために、いろいろと商品を探していた。いまいち欲しいものがない。妻がバリカンを買おうと言い出した。どうやらワシの頭を刈りたいらしい。ワシはほかに欲しい物もないし(最近あまり物欲がない)、家で切ると散髪代(1回1500円)も浮くのでバリカンを購入することにした。人気商品でも4000円もしない金額だったので、全額ポイントで清算できた。

 

 バリカンを買ったはいいものの、今度は理容ハサミがないということになり、こちらはAmazonで理容ハサミセットを購入した。2000円程度だった。

 

 準備万端、満を持して横と後ろを刈り上げられた。切る前は心配であったがまずまず良い感じの出来栄えである。切った後にすぐに風呂に行けるのも、髭剃りがないのも、シャンプーがないのも素晴らしい。ワシは肌が弱いので変なものを使われるとヒリヒリするのだ。散髪代は浮いたが、処置料として妻に幾ばくかのお気持ちをお納めするシステムが確立しそうである。暫くはこのバリカンをフル活用していきたい。