もはやこれまで

隠遁を願うアラフィフ会社員。中学校の卒業文集で将来の夢は”何もしないひと”と書いた。あれから35年、夢も画力も変わっていない。

楽しみながら徹底抗戦

 7月から毎月の給与に対して定期昇給があった。ワシら万年会社員にとってははっきり言ってこれくらいしか希望に胸躍る話題がない。年齢も年齢なので昇給幅は若い人よりは大きくないのが現状である。6000円/月のアップであった。いやー、助かるわーホンマにーと思ったのも束の間、6月から住民税が上がっとるやないかい。しかも定期昇給のおかげで所得税も上がっとるやないかい。合計6000円税金上がっとるやないかい。ということは差し引き何も変わっとらんやないかい、ワシらの喜びはぬか喜びかい、という事実に気づいたワシの衝撃と脱力ぶりをどう言語で伝えればよいであろう。

 

 こうなっては徹底的な生活費コストカットで抗戦しなければならない。とはいうものの一人暮らしの時からそんなに無駄遣いはしていないと思っていた。生来よりそんなに物欲や見栄がない部類の人種に入るのかもしれない。一人暮らしの5年前から今日までコストカットしたものを思いつく限り列挙してみた。

 

・車所有→辞めた

・新聞購読→辞めた

・携帯電話→格安スマホにチェンジ

・書籍雑誌購入→すべて図書館で借りている

・食料購入→ふるさと納税の返礼品をフル活用(コメ、味噌、乾麺、魚干物、梅干し、ツナ缶、、)

・お風呂の湯舟→独身時は毎日半身浴してたが、週1回くらい

・チャリンコ購入→市の中古リサイクルフェア抽選会で当選するのを待つ

・TV→TV捨ててNHKも辞めた

・昼ごはん→社員食堂利用から水筒と妻の握り飯持参

・自己研鑽費→無料YouTubeとポイントで買った古本

・お酒→ほぼ辞めた

・散髪→辞めた、妻がバリカン

・不要物→売れるものはメルカリで処分

 

 知らず知らずであるがなかなか徹底してきている。しかしながら実際そんなに苦ではない。これが苦になると窮屈でやってられないのだろう。でも日本国民がみんなこんなことをやり始めるとますます国の経済は上手く回らずに衰退していく。個々人にとって良かれと推奨される節約行動も本当に全員がやると大きな不具合が生じる。これを合成の誤謬という。今後も楽しみながらの徹底抗戦が続きそうだ。