もはやこれまで

隠遁を願うアラフィフ会社員。中学校の卒業文集で将来の夢は”何もしないひと”と書いた。あれから35年、夢も画力も変わっていない。

ジョン・マン 3望郷編 山本一力 講談社

 

 万次郎を乗せた捕鯨船グアム島や高知沖などで捕鯨したあとホーン岬南米大陸の下端)を経由してアメリカへの帰路へ着く。

 

 高知沖ではなんと土佐の捕鯨船とすれ違うなど故郷までもう少しという処まで接近するが、ハワイに残した仲間を慮ってかろうじて海に飛び込むのを思いとどまる。

 

 南極に近いホーン岬では万次郎の通訳(絵描き)が海へ転落。万次郎は落ちた位置を星の位置から正確に割り出し、仲間を助けるために海へ飛び込む。万次郎は捕鯨船ジョンハウランド号においてもはやいなくてはならない誰もが認める存在となっていた。

 

 この時わずか16才。凄すぎるぞ、ジョンマン。