もはやこれまで

隠遁を願うアラフィフ会社員。中学校の卒業文集で将来の夢は”何もしないひと”と書いた。あれから35年、夢も画力も変わっていない。

ハンカチ王子、プロ退団

 

 これ程能力がある(あった)人でもプロ世界ではさっぱり活躍出来なかった。人の才能開花というのは本当によくわからない。

 

 野球を志す凡人から見れば目が眩みそうな凄い経歴である。そもそも若い時期の人生の大半時間を費やしても甲子園に行けるかどうかもわからない。その中で活躍出来るかどうかもわからない。ましてや優勝などできない。さらに未来永劫伝説になるレベルの活躍など普通できない。

 

 それを全てクリアしたにも関わらずプロでの開花はなかった。結果的にはピークが20歳前後であったという事だ。またライバル田中投手の活躍とのあまりの乖離も考えさせられるものがある。甲子園決勝では互いに投げ合い実力伯仲ではあったが、その後のプロではここまで差が開くものなのか。

 

 人の能力とはなんだろうか。生まれ持ったもの?本人の努力?運?巡り合わせ?宿命?多分いずれもそれぞれが上手く噛み合う必要があるのだろう。そういう意味では凡人よりも飛び抜ける人材は時代が生み出し創り出すものと言える。

 

 エジソンの言葉が有名だ。天才は1%の閃きと99%の努力。努力を促す美談であるがこれにエジソン自身はクレームをつけている。間違った受け取り方で困惑していると。1%閃きが無いと99%努力は報われないということが真相である様子。

 

 では1%閃きはどこから来るか。それはもはや人智が及ぶ範囲では無い。凡人の努力はさほど報われない場合もあるのだ。早くこの事実に気付くべき、あるいは言ってあげるべき。もっと楽に生きれるはず。