もはやこれまで

隠遁を願うアラフィフ会社員。中学校の卒業文集で将来の夢は”何もしないひと”と書いた。あれから35年、夢も画力も変わっていない。

エプソムソルトを使ってみた

 アトピーにエプソムソルトの入浴がよいとの噂を妻が聞いてきた。早速アマゾンで調べコメント欄をチェックしてみる。なかなか評判はよさそうだったので試しに3kg購入することにした。

 

 エプソムソルトは原料が硫酸マグネシウムである。硫酸マグネシウムは下剤や豆腐のにがりに使用され海水にも含まれている、、くらいの知識は持っていたが、せっかくなのでもう少し詳細に調べてみた。

 

 エプソムソルトは15世紀末イギリスのロンドン郊外にあるエプソム地方で発見された白い結晶。硫酸マグネシウムの別称で天然では7水和物で存在する。海水100gのうち、水96.6wt%、塩分3.4wt%。さらに塩分の構成比率は以下の通り。

 塩化ナトリウム 77.9 %

 塩化マグネシウム 9.6 %

 硫酸マグネシウム 6.1 %

 硫酸カルシウム 4.0 %

 塩化カリウム 2.1 %

 

 マグネシウムが結構入っていること初めて知った。案外知らないものだな。実際に風呂へ入れて半身浴してみると発汗や湯上がり後の保温効果が明らかに違うのには驚き。通常半身浴する際は水道水の塩素影響をなくすためにアスコルビン酸を入れているのだがこれもおそらく不要だろう。どうやらマグネシウムの経皮吸収が起こっており血中マグネシウム濃度が上昇している模様。

 

 学術的には以下リンクの見解が役に立つ。そう言えば出所は怪しいがサーファーや漁師にアトピー は少ない様な事を昔聞いた。海水浴で良くなる事例もあるのでマグネシウム吸収が関与しているのかも知れない。

 

drmakise.com

 

aoyamahihuka.com

 

 牧瀬先生は経口での摂取を推奨され、青木先生は経皮の吸収にポイントがあるのではと推測されている。

 

 また経皮吸収に関してはこんな論文もあった。これは国内トップの硫酸マグネシウムメーカーである馬居化成工業のHPに紹介されていたバーミンガム大の論文である。経皮吸収の有効性を示すデータとして有名らしい。実際のところ、決着はついていないみたいだが、最近の論文を見ても経口よりも経皮マグネシウム吸収に対する疾患の効果を支持する内容の文献(Nutrients 2017,9,813;doi:10.3390/nu9080813)が出てきている様子。

 

バーミンガム大の論文

www.mgwater.com

 

経皮Mg、神話か現実か?

www.mdpi.com

まだトライし始めたところであるが、何らかの変化があれば嬉しい。

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半身浴