もはやこれまで

隠遁を願うアラフィフ会社員。中学校の卒業文集で将来の夢は”何もしないひと”と書いた。あれから35年、夢も画力も変わっていない。

休日にマンガを読む

 

 『応天の門』というマンガを少しずつ読んでいる。アマゾンプライムで3巻無料なのがきっかけで、毎日3話づつ読める無料サイトを活用している。

 

 応天門ですぐに思い出すのは、大納言の伴善男による門放火事件、いわゆる866年応天門の変(野郎ろくでもない大納言、と覚えるらしい)で表舞台から失脚した事件である。現状では伴善男は白で黒幕は、他の勢力を排除し天皇周囲を同族で固めるために仕組んだ藤原氏の陰謀ということになっている。この事件をきっかけに藤原氏摂関政治の道を爆走することになる。

 

 このような中、同時代に活躍した若いころの菅原道真(阿呼という)、警察の在原業平を主人公にしたミステリー調の内容である。面白い。藤原良房藤原基経伴善男など一癖二癖ある人物が集い、権力渦巻く伏魔殿で行われる策略や駆引きの火粉が阿呼と業平コンビに降りかかる。シャーロックホームズとワトソンを彷彿とさせるよいコンビであるが、こいつらも人間臭くて何癖もある人物像として描かれている。とても後世に神様に崇め奉られるような感じではない。

 

 道真と同じように左遷っぽい感じの業務を行っている無味乾燥な会社生活に彩りを与えるものとして、マンガ進展が最近の日々の楽しみになっている。(ほかになんかないのか。)