もはやこれまで

隠遁を願うアラフィフ会社員。中学校の卒業文集で将来の夢は”何もしないひと”と書いた。あれから35年、夢も画力も変わっていない。

ハローウィンで思ったこと

 先日韓国で痛ましい事故が起こった。日本でも最近ハローウィン都心部で流行っているらしいので注意喚起がなされている。

 

 流行りとはいえ、そもそもなぜ日本で海外の祭りが根付きつつあるのか。日本人にとって特に意味や思い入れはないがビジネスの一環として業界が仕掛けたものだと思われる。

 

 古くはクリスマスやヴァレンタインなどもそうで、宗教的意味はないけどうまく毎年習慣化してくれれば、その金銭的な恩恵に与れる人もいる。例えばチョコレート業界にとってはヴァレンタイン期間の売り上げが年売上の13%を占めるので、誰がなんと言おうと死守して継続したいイベントなのだ。少なからず経済効果もあるのでやりたい人はやればいいという程度のものである。

 

 どうせなら日本らしく日本の祝日に合わせたものをやればよいのにと思わなくもない。例えば、9/15敬老の日はジジババが渋谷で念仏を唱えながら踊り狂うとか。毎年指定の衣装やグッズも抱き合わせ販売すれば高齢者数も多いのでよいビジネスになったりして。11/23は新嘗祭に合わせて朝昼晩おやつに米しか食わない、外食店も米しか提供しないとか。8/11山の日は大挙して近所の山に登るとか。山の日にトレッキンググッズをバッチリ揃えてみんなで登ろうという宣伝をみたことないな。

 

 でも隣の芝は青く見えるのだろう、ハローウィンで仮装したり、クリスマスケーキや七面鳥丸焼きを食いたいらしい。皆で精進料理でも食べればいいのにと思ったりもする。ちなみにワシはこれらの行事にほとんど興味がない。


 そういえば昔から行事やイベントには無頓着・無関心であった。古くは学校の全体行事(体育祭や文化祭とか)にもまるでやる気がなく、参画意欲が希薄な人間であった。一方でこういうのに俄然やる気を出すタイプの人種がいるがあまり仲良くはなれなかった。大人数で集まってワチャワチャするのが基本的に苦手なのだ。なんせワシの幼少期からの人生目標は”何もしない人”になることだったからである。