先日睡眠中の夜中1時くらい、余りのガス臭におもわず目が覚めた。確かにニンニクのような、プロパンガスのような臭気が辺りに立ち込めている。これはガス漏れかもと思った。ワシだけでなく、匂いのせいで妻も寝床から半分寝ながら起きてきた。
都市ガス、天然ガスには本来匂いはないが、漏れた際に気づくために感知できる臭気物質(メルカプタン系やサルファイド系のもの)を入れている。付臭という。その匂いは人が寝ている場合でも異変に気付くレベルの臭気を付けるように法律で決まっている。
台所のガスコンロへ確認に行ったが特に臭気はしない。あれ?おかしい。部屋の窓の外も確認したが特に匂いがしない。寝室のみは僅かに残り香が漂う。おかしい。かといって放屁の記憶もない。妻もないという。しかも、そもそも昨晩にニンニクなど匂いの出るものは食していないのだ。
不可解、複雑怪奇なり。密室ガス事件の誕生である。ワシは直感的に事件の迷宮入りを予想した。起こりえる可能性としてワシが睡眠中に全く無意識に放屁をし、自身の放った臭気に耐えられず目を覚まし、外部の犯人を捜しているという説が有力候補として浮上した。自身の放った臭気にやられるって、お前はカメムシか。ちなみにスカンクはおならで自身がやられることはないみたい(豆知識)。
事件から数日後、本件は当局により証拠不十分につき未解決事件として処理された。