タイトルは、のちほど

アラフィフの備忘録 妻(元美大生)失笑の手描きイラストを添えて

啓発録 橋本左内 (講談社学術文庫)

 

 本棚の本を処分していたら啓発録を見つけた。昔、会社の研修時に外部講師の方が勧めていたために購入したものである。懐かしく再度目を通した。

 

 啓発録は安政の大獄で若くして処刑された福井藩の天才、橋本左内が14歳の時に書いた自己を律する規範の文章である。現代語訳で数十ページなので直ぐに読むことが可能である。本書を購入せずともネットで全文が無料で落ちているのではないだろうか。

 

 学生のとき福井にいたこともあって(福井市足羽川の南に左内町ってのがあるよ。)、名前やその活動は知っていたが改めて凄い人なのである。啓発録?中学2年が書いた行動規範の宣言文など片腹痛いわ、などとゆめゆめ思ってはいけない。初めて読んだときワシは、えーーー!君ほんまに14歳か?34歳おっさんの間違えとちゃうのん、と思った。それほどまでに高尚で完成度の高い文章なのである。高尚すぎて多少ムカつくほどである。少なくとも中学校にこんなのがおったら必ず周りから浮く。

 

 ともに政治活動していた西郷隆盛が維新達成後、西南戦争で自刃する間際まで携帯していたのが、心酔していた島津斉彬や親友の大久保利通ではなく左内の書簡であったのはちょっと知られた話。左内が刑死してからなお20年ほども携帯してたって、よほど影響を受けたのだろう。20年もしたら普通記憶が薄れていくんだが。

 

 ともあれ14歳の左内君から生活指導をうけた感じの49歳ワシであった。