もはやこれまで

隠遁を願うアラフィフ会社員。中学校の卒業文集で将来の夢は”何もしないひと”と書いた。あれから35年、夢も画力も変わっていない。

宇宙は膨張している

 人が生きていく上ではほとんど役には立たないと思うが、ネットのNHK高校講座で地学基礎の動画を見ている。ワシにとって地学って中学生の理科が最後の機会であった。星座を覚えたり岩石の名前を覚えた記憶はあるが特に面白かった思い出はない。最近地震が多いので地学の講義でも聞いてみるかと言った軽い感じで覗いてみたのだ。

 

 最初は宇宙の仕組みの解説をやっていた。現在の宇宙は物凄い速度で膨張しているという宇宙インフレーション理論が通説である。これを最初に言い出したのは宇宙望遠鏡で有名な天文学者ハッブルである。

 

 救急車で見られる音変化のドップラー効果と同じで、光も波長の短い波であるために同様現象が見られる。より遠くで離れていく光は通常よりも赤みがかって見えるのだ。(赤方偏移と言うぞ)この変化の解釈から宇宙膨張論が生み出された。

 

 誰しも思う事は風船のように膨張していく宇宙の外側にはそもそも何があるのか、というか一体何なのだという疑問である。また膨張を始めて140億年、時間を逆算すれば膨張する前は一点からスタートした事になる。膨張開始をビッグバンという。宇宙が点のときその周りには何があったのだろう。無だろうか?無なのにあったって?矛盾だらけである。

 

 よくわからない宇宙空間の端っこで矛盾だらけの人間が訳の分からないどうでもいい事で揉めている。全ての事にもうどーでもええわ、と思える瞬間が宇宙の事を考える度に訪れる。この様に思わせる宇宙は偉大だ。

 

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宇宙は膨張