もはやこれまで

隠遁を願うアラフィフ会社員。中学校の卒業文集で将来の夢は”何もしないひと”と書いた。あれから35年、夢も画力も変わっていない。

南の島のフローネを見た

 アニメ南の島のフローネの配信が終了し全部見終わった。原作は”スイスのロビンソン”(岩波書店から出てる)という無人島漂流記である。なかなか良いアニメでこういうアニメこそ現代に必要であると思ったりする。小学3年のときリアルタイムで見た記憶も所々蘇ってきた。

 

 現代文明にどっぷり浸っている我々も他人事ではなく、天災などの有事が起こった際には部分的にこのアニメに近いようなことになるように思われる。雨風凌げる場所に仮設住居を作り、食料確保のために畑や海で作物や魚を採取し、湧き水の位置を探し、海水から塩を作ったりする。さすがに野生オオカミが夜な夜な襲ってくることはないが。このアニメを見て緊急避難グッズや保存食を見直そうと思った人もいるかもしれん。

 

 漂流後の一家は万能すぎるお父さんの指揮下、生きながらえていたが、新たな難破漂流者2名(オーストラリアから来た船の船長と原住民アボリジニの少年)と連携し共に島からの脱出をはかる。この島が活火山島で度々地震や湧き水の温度上昇などの異変が起こり始めたからである。船長の指示で木を倒して船を作り食料を詰め込んで海流を見計らって島を脱出。成功確率50%であったが、なんとか1月後にオーストラリア大陸に到達した。

 

 この話はイギリスとオーストラリアの定期航路が確立した1800年代後半と思われる。史実に基づく話かどうかは不明であるが、当時の蒸気船、天気レーダーなしでは確かに難破の危険性もあったと思われる。いずれにせよハッピーエンディングの大団円でよかった。

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島が見える