もはやこれまで

隠遁を願うアラフィフ会社員。中学校の卒業文集で将来の夢は”何もしないひと”と書いた。あれから35年、夢も画力も変わっていない。

アトピー通院で思うこと

 3週間おきに薬をもらいに通院している。アトピーは慢性疾患で最近は劇的によくなったり、悪くなったりということはないため、はっきり言って診察時に医師と喋るべき内容がほとんどない。

 

医師:調子どう?

ワシ:ぼちぼち。薬あるとすごく悪くはならない。でもないとアトピーはでる。

医師:飲み薬は余っている?足りてない軟膏は?

ワシ:飲み薬は全部飲んでます、軟膏はまだストックあり。

医師:じゃ3週分出しとくね。ではお大事に。

 

 その間約1分、という感じがここ何年も続いている。漢方医なので季節によって処方は変えるが、おおむね同じである。(今は消風散と治頭瘡一方、ステロイド/プロトピック)ほとんど薬を保険価格で貰うために通っているようなものである。直すために治療しているという感覚はもはやない。医者としても原因不明の病気を直すための薬は存在しないので、出ている症状悪化を抑える対処療法薬の処方箋を役所手続のように渡すだけだ。しかしこの会話ややり取りは今の医学では太刀打ちできない慢性疾患に対する保険診療の暗部をよく表している。一言でいえばお互いの時間の無駄、税金の無駄、医者側は簡便な収入源。わかっていながら薬ゲットするために定期的に通院せざるを得ない。やるせない。