もはやこれまで

隠遁を願うアラフィフ会社員。中学校の卒業文集で将来の夢は”何もしないひと”と書いた。あれから35年、夢も画力も変わっていない。

灼熱の夏休み

 お盆休みは9連休であった。休み前からコロナで自宅勤務も多かったのでずっと家にいるような感じであったが、この9連休もほぼ自宅で過ごした。

 

 連日体温を超える猛暑に加え、感染者爆発の現状をみて能天気にどこかへ行こうなどという意欲も湧かなかった。Go toキャンペーンを推奨する政府意向とは裏腹に各県で独自の緊急事態宣言を出し、世間でもかなり移動の自粛が目立った。それはそうだろう。

 

 休み期間中はずっとyoutube動画やアマゾンプライム映画を見て過ごした。外出は近くのスーパーへの買い出しくらいだろうか。この中でいくつか気づいたことがある。IT技術とコロナが本当に従来世界の社会生活を根こそぎ変革してしまったということだ。(今頃何言ってんだと思われるが、IT音痴で流行に疎いワシでさえ、時代の変曲点真っ只中であることはさすがに感じるぞー)

 

 youtubeに関しては猫も杓子も誰もが映像発信者になり、もはやTV局だけの専売特権では無くなってしまった。実際に内容もスポンサーに媚びることなく、本音や欲望丸出し(良い意味で)の真の意見を発信できるので正直、歪曲情報だらけのTVなど比較にならないくらい興味深い。小学生の将来なりたい職業がユーチューバーなのも理解できる話だ(ちなみにおっちゃんの頃はプロ野球選手だった。ワシは運動能力が生まれつき恵まれなかったのであまり興味はなく、将来なりたい職業は”なにもしない人”だった。我ながら達観しとるね。仏陀みたいや。)。もうTVの役割は終わったとさえ思う。この傾向は加速するだろう。

 

 もう一つ大きな変化は働き方である。新人の頃、仕事が嫌でも毎日這ってでも会社へ来いやーとか、大事な業務の話は面と向かって話せっ、とか言われていたのがウソみたいだ。(今はぜーんぶメールだよーん)

 

 我々は皆、ものすごい変化という濁流に巻き込まれながら、先行きを案じている。まるで明治維新前の幕末や太平洋戦争前後のようである。古い価値観や悪しき慣習が淘汰され、これまで経験したことはないが、誰にとっても明るい時代がくることを願うばかりだ。

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マスクが暑い