もはやこれまで

隠遁を願うアラフィフ会社員。中学校の卒業文集で将来の夢は”何もしないひと”と書いた。あれから35年、夢も画力も変わっていない。

ミニマリストとコロナ

 コロナ、集中豪雨と災害が立て続けに起こっている。家から出れない状態になると心配になるのが災害への備えや備蓄である。ネットなどでほとんどモノを持たないミニマリスト、断捨離なるものが今の流行りとしてもてはやされていたが、コロナでスーパーの棚からマスクやトイレットペーパー、インスタント食品が品薄になったのをきっかけにミニマリストのあり方が再議論されているようだ。ミニマリストを辞めたと宣言する人も出てきている。確かに考えてみればミニマリストでいられるのは調達や物流がまともに機能している平時の時に限られ、非常事態にはミニマリストでいること自体不安になってくる。

 私の家でも大阪北部地震をきっかけに寝袋や保存食料、携帯トイレやティッシュペーパーなどを揃えた。それまで近所のスーパーを在庫置き場の代わりにしていたため、はっきり言って場所もとるし、平時においては邪魔でしかない。ただこれだけ100年に一度の災害が毎年のように連発するとさすがに準備しない訳にはいかないではないか。

 一時はミニマリストのすっきしした物のない生活スタイルを真似して不要物をできるだけ買わない、持たない、整理整頓を心がけてきた。一体何が正しいのか。有事の際にはそれまでの当たり前や考え方が一変するということはよくわかった。

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なにもない部屋