本書はその昔中学生の国語教科書に一部が載っていた。確か氷山の話だったと記憶している。
海に浮かぶ氷山のように知っている部分はごく僅かで、大部分は海面下の未知の状態。留学する今の自分と同じ状態で知らないこと、発見すべき事はまだ未だたくさん眠っている。
大人になってから何気なく偶然、広中先生の文庫本を読んだ時、このくだりを見つけて昔の記憶が蘇ってきた。そうかこれは自伝の一部抜粋だったのか。若い時の記憶力は案外凄い。
本書では学ぶことは知恵を付けるためという。それであれば使う使わないに関わらず何でも貪欲に学び吸収したほうがいい。
今日も使うあてのない知識を学び続けている。あまり知恵が付いているようには思えんが。