もはやこれまで

隠遁を願うアラフィフ会社員。中学校の卒業文集で将来の夢は”何もしないひと”と書いた。あれから35年、夢も画力も変わっていない。

僕は君たちに武器を配りたい 瀧本哲史(講談社文庫)

 人材のコモディティ化が起こっているという出だしから始まる。家電製品や牛丼などのコモディティ化わかりやすく、例に出されることが多い。確かに家電はTVも冷蔵庫も掃除機もエアコンなどを見ても、機能、性能、デザインにおけるメーカー差は僅少でどれでも一緒に感じてしまう。選択の決め手は特に思い入れがあるメーカーでない限り、色やコストぐらいだろう。従って当然であるが競争が激化し買いたたかれる事になる。それがいよいよ人材にまで波及してきたということである。

 

 ユニークな発想ができるユニークな人材。人よりも尖った専門知識を持っている人材。その人でなければならないような業務を行える人材。このような人が欲しいと企業は口をそろえて言う。まったくその通り。でも日本国内からこのような人材を生み出すのは困難だ。古来より周りを海で囲まれたほぼ単一民族国家で外敵から攻められることも少ない国。同じような家族構成で同じような所得、同じような価値観、教育を植え付けられて同じ土俵で勝負することに慣れてきた国。みんな同じような感覚、同じような発想、同じような考え。一致団結して一つの目標に邁進する時代には兵隊のような人材が理想形であるが、多様化が求められる時代においては非常に不利だ。

 

 では生き残るためにどのような武器を持てばよいのか。

①新聞などの情報を疑うこと、

②教養を学ぶこと、

③クレイジーになること、

自分の信じるリスクをとり、

⑤今戦うこと 

と著者はいう。

 

①新聞は今はとってない。TVも廃棄しようかと検討中。

②英語を頑張って読むようにしているぞ、ボケ防止に数学も。

③地頭はクレイジーだが、世間体を気にしていまいちクレイジーになり切れない。会社をいきなり辞めて医学部目指したり、海外MBAを取りに行ったり、パン屋を始めたり、株トレーダーになったり、隠遁したり、、、といった行動をとれる人(すべて私の周りにいた人たちだ)はクレイジーという点で素直に尊敬する。

④自分の信じるリスクというものがよくわからん。

⑤今戦っているのか?戦いにつかれてもう休業したい気分ではある。でも自然界では戦いをやめる=死に直結ということ。生まれた以上、死ぬまで戦うことを強要されてしまった。

 

 まさにダーウィンの言っている環境に合せて進化し続けるもののみが生き残る、ということだ。我々を支配する真理は恐ろしいほど単純明快。

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一生懸命に頑張ります