もはやこれまで

隠遁を願うアラフィフ会社員。中学校の卒業文集で将来の夢は”何もしないひと”と書いた。あれから35年、夢も画力も変わっていない。

アトピー関連書籍

 完治を目指して、これでも人並みには書籍や公開されている論文、医師の書いたHPなどは読み漁った方だと思います。記憶している参考文献を以下に記します。大体読んだ順番になってます。

 

●書籍

アトピーがぐんぐん良くなる本(丹羽靱負

20代のころに読んだ本。佐清水に行きたいと思った。現在の評価はどうなのでしょうか。良くなった人がいる反面、保険のきかない丹羽療法という人もいますが。

 

アトピー性皮膚炎が3日でよくなる美肌水(今井竜弥)

真似して作ってみたが、要は安価で無添加の保湿液。尿素が私のアトピー肌にはあわなかった。

 

アトピービジネス(竹原和彦)

民間療法に手を出すことなく、標準治療の重要性を説く内容。患者の立場から言えば標準治療寛解しないから民間療法が魅力に見えるということ。

 

アトピー性皮膚炎 患者1000人の証言(安藤直子)

ご自身もアトピー罹患者。これはいい本。医師側でなく患者側からのデータを使った証言になっています。苦労や不安がよくわかります。

 

アトピーの女王(雨宮 処凛)

自身、家族の患者としての治療体験記。これはいい本。患者ならすごく共感でき、患者の気持ち、医師に対する本音もよくわかります。診察を行う医師(ご自身がアトピーを患っている医師は除く)こそ読むべき本だと思う。ドクターショッピングに陥っていく様子がよくわかりますね。

 

・9割の医者が知らない 正しいアトピーの治し方(藤澤重樹)

アトピー治療革命―取りもどせる!健康肌(藤澤重樹)

・患者に学んだ成人型アトピー治療―難治化アトピー皮膚炎の脱ステロイド・脱保湿療法(佐藤健二

・図解 脱ステロイドアトピー治療(松田 三千雄)

ステロイド不信の際、やっぱり脱ステ、脱保湿が必要かなーと思って手に取った本たち。現在の標準治療とは正反対の考え方です。良くなる人も一部にはいるのでしょう。その裏には大勢の悪化した患者がいることも確か。ただステロイド依存に陥り先が見えない患者もいるわけで、完全否定でなく治療選択肢のひとつとして考えてもよいかとは個人的に思う。医師のなかでも賛否あり。

 

アトピー・脱ステロイドへの道―アトピーを原因から治すドクター鶴町の脱塩素「水治療」(鶴町和道)

アトピーステロイドからの脱出―ドクター鶴町のアトピー・クリニック(鶴町和道)

これを読んで風呂シャワーには東レの除塩素ヘッド、湯船にはアスコルビン酸(ビタミンC)を使用するようになりました。激変する人もいるのでしょうが、私には効果のほどはわかりませんでした。高額ではないので現在も続けていますが。

 

・そのアトピー、専門医が治してみせましょう(菊池新)

ごく普通のことが書いてある本。ちゃんとアレルギー検査して、専門医が確認して、標準治療でコントロールしながら原因を除いていこうといった話。まったくもってその通りだが、簡単に原因わかればこんなに苦労はしない。私は原因を探し求めて30年。案外原因は自分の中にあるのかも。メーテルリンクの青い鳥みたいな話だ。

 

アトピー徒然草「脱ステロイド療法」を発信した病院からのメッセージ (中村敬)

淀川キリストの先生。前皮膚科部長の功績で脱ステ=淀川キリストのイメージがあるが、ステロイドを使用しても、しなくてもいいというスタンス。アトピーの原因は主に心身のストレスの影響が大という考え方。確かに一因ではある。ほんなら江戸時代の城勤め武士はストレスなかったんか?年貢取り立てられる百姓はストレスなかったんか?と言いたくなる。なんで現代に生きる人間のストレスだけアトピーにつながるのだろう?

 

・油を断てばアトピーはここまで治る―どんなに重い症状でも家庭で簡単に治せる! (永田良隆)

これを読んで調理油をオリーブオイルに変えました。またオリーブオイルの使用量も必要最小限にしています。ω3の摂取も意識するようになりました。

 

・ドクター江部のアトピー学校〈1〉〈2〉(江部康二)

京都高雄病院の先生。アトピー入門書で内容は普通。おおむね知っていることが多かった。

 

・頑固なかゆみもアトピーも1分肌活で必ずよくなる(豊田雅彦)

すごく評判だったので図書館で借りて読んだ。内容は普通。おおむね知っていることが多かった。

 

・世界最高のエビデンスでやさしく伝える 最新医学で一番正しい アトピーの治し方(大塚 篤司)

京大皮膚科の先生。アマゾンでも評価が高いので気になって本屋でパラパラと立ち読み。入門書としては良いと思いますが、記載内容としてはこれまでの先生方の著作にあることが大半といった印象。新薬情報が載っているところは新たな内容か。

 

●ホームページ

・ドクター牧瀬、皮膚疾患治療ガイド (牧瀬クリニック)

とても参考になる内容。HPでここまで丁寧に説明されている治療ガイドはほかにないのでは。特に身土不二(人間の身体と土地は切り離せない関係にあるということ。その土地でその季節にとれたものを食べるのが健康に良いという考え方)の考え方を病院で聞いたことがなく、よくぞ言ってくれたという感じ。まさにその通り。私の知る範囲では愛知のやまざきクリニックや漢方医などが同様のことを言っております。今でも時々読み返しています。

 

・MIOの世界(安達クリニック)

自身が重症アトピーの皮膚科医のHP。体験に基づいた内容多く、すごく参考になる内容です。良い悪いは置いておいて薬を使わないという手法で長い時間をかけ、寛解に近い状態へ持っていかれた。こういう事例を見るともしかして自分もいけるのでは?という期待をもってしまう。私は5年間の漢方治療でステロイド、プロトピック未使用を行いましたが、結局ある一定以上に改善しない&費用的な側面から標準治療へ戻りました。

 

アトピー性皮膚炎のステロイド外用剤離脱深谷元継先生)

専門性は高いが大量の情報が詰まっており読みごたえがある。皮膚科診療をされていた際には脱ステ患者が先生の下へ集まるため、脱ステ推奨者のイメージが強いが、ステロイドを全否定されているわけではない。ステロイドを使用しない治療法も選択肢のひとつとして考えるべきという発信を皮膚科学会にされているように私は解釈した。実際にステロイド塗布で改善抵抗を示し、脱ステをして症状が改善された方も一定数いるわけだから、治療のファーストチョイスでないにしても選択肢の一つには挙げるべきだろうと思う。私個人は脱ステである一定以上の改善はなく標準治療へ戻ったのだが。でも十分な休薬期間が取れてよかったとは思っている。