もはやこれまで

隠遁を願うアラフィフ会社員。中学校の卒業文集で将来の夢は”何もしないひと”と書いた。あれから35年、夢も画力も変わっていない。

アトピー履歴8

・社会人(~44才)

 保険適用の漢方医へ治療の場を移しました。そこではステロイドを極力使用したくない私の考えを尊重いただき、エキス漢方と保湿剤での開始となりました。現在は皮膚科医でもツムラをはじめとしたエキス漢方を処方することが多いのですが、多くは効き目が芳しくありません。それは漢方が悪いのでなく、処方が悪いのではと思っています。それだけ漢方は処方の仕方が難しいのです。そのため医師の選択には慎重になりました。多くの皮膚科は西洋医学処方を行い、補足補助として漢方を処方するという先生が多いように感じます。今回選んだのはあくまで漢方主体で、西洋医学処方も取り入れるという考えの病院(皮膚科でなく漢方内科)です。ですから漢方だけでなく普通にステロイドやプロトピックも処方します。先生は漢方で有名な病院で臨床修業を行い、中国へ漢方を勉強しに留学された経験もある方です。

 初回は血液検査を行ったのち、触診や舌チェック、体形、季節などを考慮し、黄耆建中湯と梔子柏皮湯を頂きました。このあたりの処方の仕方が漢方医の腕ということなのでしょう。このレベルの湿疹にはランク〇ステロイド軟膏、抗アレルギー、ヒスタミン剤処方という機械的画一的な処方とは異なるように思います。(実際その場での効き目は良いのですが、慢性疾患の場合は薬をやめられるかが問題)

 煎じ薬もありますがまずはお手軽なところからスタートし、効き目を確認しながら徐々に処方を変えたり増やしたりしていきました。そのやり方で1年ほど頑張ったのですが、、、。やはり体感できる効果はなく、肌のコントロールもしんどくなってきました。5年間の休薬を断ち切るのは断腸の思いでしたが、こちらからステロイド使用を申し出ることになりました。でも脱ステを5年間やってもしんどくないレベルに回復しないのであれば標準治療に戻るしかないかと考えていたことも事実です。

 どうも先生は患者自らステロイドを使用したい旨を言い出すのを待っていた節がありました。この病院はアトピーや花粉症などの患者が多く、さらにステロイドを使いたくない患者も多い(使いたければ普通の皮膚科アレルギー科へ行く)ようで、そのような人に無理にステロイドを出してもあまり意味がないと考えていたようです。