もはやこれまで

隠遁を願うアラフィフ会社員。中学校の卒業文集で将来の夢は”何もしないひと”と書いた。あれから35年、夢も画力も変わっていない。

アトピー履歴3

・社会人(~30才)②

 再燃してステロイドを塗って抑え、薄めたステロイドを塗っている途中でまた再燃を繰り返している内に段々と通常のステロイドでも症状を抑えにくくなってきていることに気づきました。特に顔、首の症状が酷く、首は肌の色が黒ずんでおり、喉の皮膚をつまんで引っ張ると薄い紙のように伸びました。明らかにステロイドの副作用が起こっていました。今思えば、ソフトランディングは長期間のダラダラ塗りになり易いです。

まさに清水良輔先生がQLifeアトピーステロイド外用剤、副作用を起こさない工夫”で記載されている通りです。

www.qlife-atopy.jp

 

 しかし、塗布をやめると症状が出てしまいQOLを落とすことから塗り続けるほかに手段はありませんでした。医師にも顔にはこれ以上ランクの強いステロイドを塗るわけにはいかないと言われました。このままでは破綻するかもと思った矢先に救世主が現れました。1999年藤沢薬品工業より発売されたプロトピック軟膏です。発売されるや否や医師より使用の提案がありました。先生も手立てがなくて困っていたのです。新薬で心配ではありましたが、そんなことを言っている余裕もなく二つ返事で承諾しました。

 この薬がほんとによく効いた。使用当初はよく言われるヒリヒリ火照り感はありましたがすぐに慣れて首から上はすべすべになりました。しかし、この薬も所詮ステロイドと同じ免疫抑制剤。対処療法で根本治療ではありません。ステロイドほどではありませんが、定期的に塗布する必要があり手放すことができなくなりました。

 この後暫くして会社を退職することになりました。あまりに激務でストレスがかかる毎日が続き、軽く鬱っぽくなったからです。新入社員から約6年弱勤務した会社ですが、健康を害してまで働きたくないと考えて退職しました。

つづく